[書式] SUM(数値 1,数値 2,...)
[機能] 合計を計算します。
[引数] 合計したい数値やセル、セル範囲を指定します。
引数は1~30個まで(Excel 2007では1~255個まで)指定できます。
SUM と 「+」 の違いって?
おなじみのSUM関数ですが、演算子の「+」との違いって、わかりますか?
「+はひとつずつ指定して足していくけど、
SUM関数ならまとめてセル範囲を合計できる」
多くの場合、このような答えが返ってくるかもしれません。
そう、確かにそのとおりなんです。
でも実は、SUM関数にはもうひとつ、とても便利な性質があります。
「数値以外のセルを無視してくれる」
という性質です。
それを利用したいために、たったひとつのセルに対してSUM関数を使うことだってあります。
「え? なんでわざわざそんな事を・・・」
と思うかもしれません。でもちゃんとした目的があるんです。
その目的は・・・
「計算元が数値以外の値になった場合の、エラー回避」です。
さて、察しのいい方はもうおわかりかもしれません。たとえば、次のようなケースです。
[C7の計算式] =A3+C3
社内のルールが、
「追加手数料がある場合はその金額を、ない場合は「該当なし」と表記する」
というものだったとします。上図のように「+」を使って計算するとエラーになってしまいます。
こんな場合、Excelに馴れている方は次のような計算式を考えるかもしれません。
[C7の計算式] =A3+IF(ISNUMBER(C3),C3,0)
「C3が数値ならC3を、そうでなければ0を足す」
これ、正解です! とても論理的な、基本に沿った対処方法ですね。
でも一方で、SUM関数を使った、こんな簡単な方法もあるんです。
[C7の計算式] =SUM(A3,C3)
ちょっと、あっけないくらいですが・・・。
もちろん
=A3+SUM(C3)
なんていう計算式でもOKです。
以上、SUM関数を活用をした、エラー回避法でした。