[書式] COUNTIF(<対象範囲>,<条件>)
[機能] <対象範囲> のセルのうち、<条件> に一致するセルの個数をカウントします。
<対象範囲> | カウントしたいセル範囲を指定します。 |
<条件> | 条件を、数値、文字列、式のいずれかで指定します。 |
●●● データの重複を避ける2通りの方法 ●●●
データの重複を避けるには、
(1) 重複をチェックして、知らせてもらう
(2) 重複を禁止して、入力できないようにする
の2通りの方法が考えられます。
(1)は、COUNTIF関数と一緒に、「条件付き書式」を利用します。
(2)は、COUNTIF関数と一緒に、「入力規則」を使います。
さっそく、それぞれのやり方を見ていきましょう。
●●● 重複をチェックする ●●●
ではまず、次の例題で、
「電話番号が重複すると、赤い文字で知らせてくれる」
ようにしてみましょう。
![]()
(1) A列を選択。
(2) [書式]メニュー から [条件付き書式] を実行。
(3) 「数式が」 を選択。
(4) テキストボックスに、次の計算式を入力する。
=COUNTIF($A:$A,A1)>1
(5) [書式]をクリック。
(6) [色]から赤色を選択。
(7) [OK]をクリック。
(8) [OK]をクリック。
これで準備ができました。
実際にデータを入力してみます。
A列に同じ内容が入力されると、このように文字が赤色で表示されます。
さて、この計算式ですが、
「A列に、セルA1の値が1個より多くあるかどうか」
という意味の条件式です。
これが、TRUE になる場合には、赤色で表示されるわけです。
なお、このように、セルA1を相対参照で指定した計算式にすることで、
セルA2 =COUNTIF($A:$A,A2)>1
セルA3 =COUNTIF($A:$A,A3)>1
セルA4 =COUNTIF($A:$A,A4)>1
・
・
・といったように、それぞれのセルに適切な計算式で条件付き書式が設定されます。
●●● 重複を禁止する ●●●
次に、同様の例題で、
「電話番号が重複すると、エラーメッセージが表示されて入力できない」
ようにしてみましょう。
(1) A列を選択。
(2) [データ]メニュー から [入力規則] を実行。
(3) [入力値の種類] から 「ユーザー設定」 を選択。
(4) [数式] に、次の計算式を入力する。
COUNTIF($A:$A,A1)>1
(5) [OK]をクリック。
計算式は同様ですが、入力規則では「=」が付かないので注意してください。
さてこれで準備完了です。
今度も同じようにデータを入力してみると、次のようになります。
このようにエラーメッセージが表示されて、入力が禁止されます。
COUNTIF関数は、集計ばかりでなく、このように他の機能と併用した活用方法があります。
色々な局面で役に立つ機能なので、覚えておくといいと思います。
ところで、「条件付き書式」は、あまり時間のかかる計算をさせると、入力のレスポンスが悪くなる
場合があります。ここでは A列全体を<対象範囲>にしましたが、状況に応じて工夫すると良い
でしょう。
また、入力規則は、「セルにデータが入力された瞬間」だけに動作します。コピーして貼り付けた
ような場合、動作しないので注意が必要です。